SKIN BOOSTER COMPARISON
美容医療で用いられるヒアルロン酸製剤には、プロファイロ(PROFHILO®)、 ジャルプロ(JALUPRO®)、アクアプロ(アクアプロ)など、さまざまな選択肢があります。 いずれもヒアルロン酸を軸にした製剤ですが、ヒアルロン酸の設計、配合成分、容量、 想定されるアプローチ方法には違いがあります。
本記事では、3製剤の違いを「成分」「容量」「特徴」「施術設計」という観点から整理します。 なお、JALUPROには複数のラインがありますが、本記事の比較表では、 アクアプロとの比較で特徴が分かりやすいJALUPRO SUPER HYDROを中心に紹介します。
プロファイロは高分子・低分子ヒアルロン酸を独自の熱処理技術で複合化した「バイオリモデリング」の考え方、 ジャルプロ スーパー ハイドロはヒアルロン酸にアミノ酸・ペプチドを組み合わせ、深部結合組織やリガメントへのアプローチを特徴とします。 アクアプロは架橋HAと非架橋HAを組み合わせ、肌質へのアプローチとリガメントを意識した施術設計を両立させることを特徴とする製剤です。
COMPARISON
プロファイロ・ジャルプロ・アクアプロの違いを比較
まずは、それぞれの特徴を一覧で確認してみましょう。 製品ごとにコンセプトが異なるため、「どれが優れているか」という単純比較ではなく、 どのような治療設計を行いたいかという視点が重要です。
| 比較項目 | プロファイロ PROFHILO® |
ジャルプロ SUPER HYDRO |
アクアプロ アクアプロ |
|---|---|---|---|
| 主な設計 | 高分子HA+低分子HAの ハイブリッド複合体 |
LMW+HMW HA +アミノ酸+ペプチド |
架橋HA+非架橋HA |
| 容量 | 2mL製剤として流通 | 2.5mL | 2.7mL |
| 特徴的な考え方 | バイオリモデリング | コラーゲンへの栄養サポート +深部結合組織・リガメントへのアプローチ |
肌質へのアプローチ +リガメントを意識した施術設計 |
| ヒアルロン酸の特徴 | 化学的架橋剤を使わない 熱処理によるハイブリッド複合体 |
低分子+高分子HA | 架橋+非架橋HAを組み合わせた設計 |
| その他の主な成分 | ヒアルロン酸を中心とした設計 | アミノ酸7種・ペプチド3種 | リドカイン |
| 施術設計のイメージ | 顔面の複数ポイントへの注入設計 | リガメント・脂肪体・深部結合組織を意識 | ポイント・リガメント・カニューレなど 状態に応じて使い分け |
※上表は各製剤の特徴を理解しやすく整理したものです。製品仕様・適応・使用方法は国や製品ラインによって異なる場合があります。 実際の施術は製品の添付情報および医師の判断に基づいて行われます。
01 / PROFHILO
プロファイロとは?高分子・低分子HAのハイブリッド複合体
プロファイロ(PROFHILO®)は、IBSA Dermaが展開するヒアルロン酸製剤です。 最大の特徴は、高分子ヒアルロン酸(H-HA)と低分子ヒアルロン酸(L-HA)を、 独自の熱処理技術「NAHYCO® Hybrid Technology」で複合化していることです。
IBSA Dermaによると、この技術では化学的な架橋剤を使用せず、 高分子・低分子のヒアルロン酸を熱処理によって安定したハイブリッド複合体へ変化させます。 一般的な「ボリュームを作るフィラー」とは異なり、 肌のハリ・弾力・質感などを総合的に整えるバイオリモデリングの考え方が特徴です。
異なる分子量のヒアルロン酸を組み合わせたハイブリッド設計。
IBSA独自の熱処理技術によってハイブリッド複合体を形成。
単純なボリューム形成ではなく、皮膚の質感・ハリ・弾力を意識した製剤設計。
02 / JALUPRO
ジャルプロとは?ヒアルロン酸とアミノ酸を組み合わせた製剤
ジャルプロ(JALUPRO®)は、ヒアルロン酸だけでなくアミノ酸を組み合わせている点が大きな特徴です。 JALUPROにはClassic、HMW、Super Hydro、Young Eyeなど複数のラインがあり、 それぞれ配合や想定される使用部位が異なります。
中でもJALUPRO SUPER HYDROは、公式情報で2.5mLのプレフィルドシリンジ、 低分子・高分子ヒアルロン酸、7種類のアミノ酸、3種類のペプチドを組み合わせた製剤として紹介されています。 また、顔のリガメントや深部結合組織を意識した施術設計が示されています。
JALUPRO SUPER HYDROの主な構成
低分子・高分子ヒアルロン酸
グリシン、プロリン、リジン、ロイシン、バリン、アラニン、アルギニン
Acetyl Decapeptide-3、Oligopeptide-24、Acetyl Tetrapeptide-5
ジャルプロHMWとの違い
「ジャルプロ」と一括りにされることがありますが、HMWとSUPER HYDROでは内容が異なります。 JALUPRO HMWは、公式情報では1.5mLシリンジに20mgの高分子ヒアルロン酸を含み、 アミノ酸クラスターと組み合わせて、保湿・肌質改善を意識した設計です。 一方のSUPER HYDROは、より深部の結合組織やリガメントを意識した製品設計になっています。
03 / アクアプロ
アクアプロとは?架橋HA×非架橋HAを組み合わせた2.7mL製剤
アクアプロ(WELLSTOX AQUA PRO)は、 架橋ヒアルロン酸と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせたスキンブースターです。 1シリンジあたりの内容量は2.7mLで、 ヒアルロン酸とリドカインを含む製剤として設計されています。
特徴は、単に肌表面のうるおいだけを見るのではなく、 ポイントアプローチ、リガメントアプローチ、カニューレアプローチなどを 患者の状態や目的に応じて使い分ける施術設計にあります。
アクアプロ PRODUCT DESIGN
肌質とフェイスバランスの両方を考えるための容量設計
アクアプロは2.7mLのプレフィルドシリンジ。広範囲への肌質アプローチに加え、 ポイントやリガメントを意識した施術設計を組み合わせやすいことが特徴です。
性質の異なるヒアルロン酸を組み合わせた製剤設計。
顔全体を考えた施術設計に使いやすい容量。
ポイント・リガメント・カニューレなど、状態に合わせて施術方法を調整。
KEY DIFFERENCES
プロファイロ・ジャルプロ・アクアプロの大きな違いは4つ
ヒアルロン酸そのものの設計が違う
プロファイロは高分子・低分子HAを熱処理によってハイブリッド複合体化。 ジャルプロ SUPER HYDROは低分子・高分子HAにアミノ酸・ペプチドを組み合わせています。 アクアプロは架橋HAと非架橋HAを組み合わせる設計です。
ヒアルロン酸以外の成分が違う
JALUPRO SUPER HYDROではアミノ酸・ペプチドを含むことが特徴です。 アクアプロは施術時の使用感も考慮しリドカインを含む設計です。 一方、PROFHILOはヒアルロン酸のハイブリッド複合体そのものを中心とした設計です。
容量が違う
施術設計を考えるうえで、1シリンジの容量も重要な比較ポイントです。 JALUPRO SUPER HYDROは2.5mL、アクアプロは2.7mL。 製品ごとに推奨される注入方法やポイントが異なるため、容量だけで優劣を判断するものではありません。
リガメントへの考え方が違う
JALUPRO SUPER HYDROは公式にリガメントや深部結合組織へのサポートを掲げています。 アクアプロでもリガメント構造に着目した施術設計が可能で、 肌質へのアプローチと組み合わせて顔全体のバランスを考える点が特徴です。
HOW TO SELECT
どの製剤を選ぶ?目的別に考えるポイント
3製剤は似ているように見えて、製剤コンセプトが異なります。 そのため「有名だから」「容量が多いから」という理由だけで選ぶのではなく、 患者の肌状態、たるみの程度、治療目的、既往歴、過去の施術歴などを総合的に判断することが重要です。
バイオリモデリングを重視
高分子・低分子HAのハイブリッド複合体という技術設計を生かした施術を考える場合。
アミノ酸・ペプチドも重視
ヒアルロン酸に加えて、アミノ酸やペプチドを組み合わせたアプローチを取り入れたい場合。
肌質+リガメントを一つの施術設計で考える
架橋HA+非架橋HA、2.7mLという設計を生かし、ポイント・リガメント・カニューレを組み合わせたい場合。
FAQ
プロファイロ・ジャルプロ・アクアプロに関するよくある質問
Q. プロファイロ・ジャルプロ・アクアプロは同じヒアルロン酸製剤ですか?
いずれもヒアルロン酸を含む製剤ですが、ヒアルロン酸の構造、分子量、その他の配合成分、 製品コンセプトが異なります。同じ「スキンブースター」と呼ばれることがあっても、 施術設計まで同一ではありません。
Q. ジャルプロには種類がありますか?
はい。JALUPROにはClassic、HMW、Super Hydro、Young Eyeなど複数の製品があります。 本記事の比較では、リガメントや深部結合組織へのアプローチを特徴とするJALUPRO SUPER HYDROを中心に比較しています。
Q. アクアプロは何mLですか?
WELLSTOX AQUA PROは1シリンジ2.7mLです。 「3cc」と紹介される場合がありますが、製品仕様としては2.7mLです。
Q. アクアプロの特徴は何ですか?
架橋HAと非架橋HAを組み合わせた設計と2.7mLの容量、 さらにポイント・リガメント・カニューレなど複数の施術アプローチを組み合わせられる点が特徴です。
Q. どの製剤が一番おすすめですか?
一律に「この製剤が最も良い」と判断することはできません。 肌状態、目的、施術部位、既往歴などによって適した治療設計は異なります。 実際の施術は医師の診察と判断のもとで選択されます。
SUMMARY
まとめ|3製剤は「ヒアルロン酸製剤」でも設計思想が異なる
プロファイロ・ジャルプロ・アクアプロは、いずれも美容医療でヒアルロン酸を活用する製剤ですが、 成分構成や製剤技術、施術設計には明確な違いがあります。
- PROFHILO:高分子+低分子HAのハイブリッド複合体とバイオリモデリング
- JALUPRO SUPER HYDRO:LMW+HMW HA、アミノ酸、ペプチドによる複合的な設計
- アクアプロ:架橋HA+非架橋HA、2.7mL、肌質とリガメントを意識した施術設計
アクアプロは、肌のうるおいやハリ感だけではなく、 顔のバランスを考えたポイント・リガメント・カニューレアプローチまで含めて設計できることが特徴です。 製品資料、導入条件、施術方法について詳しく知りたい医療機関の方は、下記よりお問い合わせください。
FOR MEDICAL PROFESSIONALS
アクアプロの製品資料・導入について
製品資料、導入条件、施術方法、セミナー情報などをご案内しています。
参考情報
- IBSA Derma:PROFHILO® / NAHYCO® Hybrid Technology
- Professional Derma:JALUPRO® / JALUPRO SUPER HYDRO / JALUPRO HMW
- アクアプロ製品情報
※本記事は製剤の特徴を比較するための情報提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。 実際の施術方法・適応・禁忌等は、各製品の最新情報および医師の判断に従ってください。
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